参道入口に3基の石仏が並んで在る。
右側は舟形光背の半跏の如意輪観音像、中央にある1基は首部が欠損紛失しているが地蔵尊の坐像と見られ、一蓮托生の文字が刻まれている。
もう1基は青面(しょうめん)金剛像が浮彫りにされているので一般の庚申塔であることが分かる。
清岸寺がここへ移転してくるまでは、甲州街道に入口を持っていた法界寺の入口左右の街道沿いにあった。
庚申信仰は道教の三尸(さんし)の説と青面金剛(帝釈天の従者)、及び神道の猿田彦明神の三者が混合して生まれたひとつの民間信仰である。
道教・仏教でいえば、徹夜の庚申祭祀によって三尸虫が上帝に人間の過罪を奏上するのを防ぐため、夜中睡眠しないで仏教音楽や念仏行道をおこなったという。
また神道でいえば猿田彦明神(道祖神)を祀って通行の人々の道中安全を願った。