六道のそれぞれを教化する六体の地蔵尊(地蔵菩薩)。
地蔵は六道能化といって六道のそれぞれに現われて衆生を救うとされた。
六地蔵の名称と形態や持物は、種々なものが伝えられて一定していない。
『覚禅鈔』には、大定智悲・大徳清浄・大光明・清浄無垢・大清浄・大堅固の名をあげ、それぞれ地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天界の六道を守護し教化するという。
その他、六地蔵の名を檀陀・宝珠・宝印・持地・除蓋障・日光とする説や、金剛願・金剛宝・金剛悲・金剛幢・放光王・預天賀とする説もある。
寺や墓地の入り口、辻などに六地蔵の石像が祀られることが多い。